今、おいらの長男は小学校6年生、その長男が生れた年の話です。その次の年が阪神大震災でした。1月生まれの長男が、ハイハイもままならぬ、9月のちょうど今頃、


おいらは当時、大阪市の北区に住んでいました。当時住んでいたマンションの近くに100m程の長さの橋があり、河川敷にはたくさんの桜があります。


おいらはマンションから200mぐらいの距離のその橋を越え、その先の環状線の駅からJRに乗って通勤していました。


その日深夜1時ぐらいでした。おいらは飲んで帰り、いつもの駅で降り、いつものように橋を越えて自宅に向かっていました。その橋の上にさしかかった時、季節柄暑いその橋の上で、突然なぜか、“寒い”と感じたのです。


その時です。50歳程の男性とすれ違いました。そしてほろ酔い加減のおいらが酔いも吹っ飛んだのです。

なぜ?


その男性は戦闘帽をかぶり、顔は血だらけ、そう記録映画で見るあの太平洋戦争時の軍人さんそのものだったのです。


そんな人が平成7年の大阪の町を歩いていたのです。そして振り返るとその人はもういませんでした。


ぞくっとした体験です。


先日、seraさんの記事 を読んでいてふと思い出しました。